年を改めた1月2日。祭り気分を残さずといえばそれは言い過ぎかもしれないが、とりあえずイタリアは普段着の日常がスタートしている。
一昨年(2018年)の年頭にも、ここイタリアで過ごす年末年始についてコメントさせていただいたが、今年はまた新たな心境とともに改めさせていただく。
こどもたちの動きがひとつ大きな目安になるのかもしれない。イタリアのこどもたちの動向はこの国の祝日、いや実際には宗教(カトリック)に左右されることになる。
ミラノの場合、まず街の祝日である7日のアンブロジウス帝のお祭り(スカラ座のシーズン開幕日でもある)、そしてその翌8日、聖母受胎祭(聖母マリアが実母アンナに宿った日を祝したもの)が12月早々にあり、そこから生活のペースダウンを強いられることになる。11月までおよそ規則的な学園生活を送りながらも、その辺りから変則的なカリキュラムが課せられるのである。通常の授業にテスト期間も重なりその上に土日、祝日が割り込んでくる。休める日が多いのであれば予習復習の時間も増えてリラックスする余裕も生まれると思われがちであるが、実際、授業日数が足りない上に試験になだれ込むというような悪循環も生んでいるらしい。
その後、クリスマス休暇が畳み込むようにやって来るわけである。24日イブ、25日クリスマス、26日は聖ステファノ(キリスト教の最初の殉教者)を記念した祝日、20日には冬期休暇に入り、年明けの第二週目まで続くことになる。日本のこどもたちにしても25日ほどから二週間は冬休みなのだが、イタリアはそれ以外にカーニバル、イースターとあり、しかも夏休みは丸々三カ月のバケーションなわけだから、学校(教師)はいつ学問を教えてくれるのであろうという不安に駆られても当然である。しかしそれは日本で学ぶことを知っている人間だからこそ感じる不安なのかもしれない。
教師ではない親、その家庭は案外日本より大変であろう。マンマの国と言われて久しいイタリアなれど、いまは専業主婦などほとんどいない。夫婦共稼ぎが生きていくため、そして生き甲斐を求める人々のための常識となってきた。パパもママも働くようになったイタリアの家庭において年末年始と休みの多いこどもたち已む無くほおっておかれる立場となる。まあ、これまで世界一過保護な親子関係(特に母親と息子)と言われてきただけに、こどもたちにとって不自由はあれど、自立を促すにはよいきっかけになっているのかもしれない。
華麗なるメトロポリタン・オペラ!春色に煌めくニューヨーク 6日間
2020年3月26日(木)~3月31日(火)
2019ー20シーズン終盤の注目公演!!
B.ターフェル、藤村実穂子、F.J.ゼリッグ ら豪華キャストが揃う《さまよえるオラン ダ人》!P.ベチャワ&J.ディドナート、旬の スターが共演儚い恋の悲劇《ウェル テル》!オペラ界の女王A.ネトレプコ主 演の《トスカ》を鑑賞!!
下記いずれかの2公演、または3公演鑑賞をお選びいただけます
■ ワーグナー《さまよえるオランダ人》-新制作-
【3月27日(金)19:30開演】メトロポリタン歌劇場
指揮:V.ゲルギエフ
演出:F.ジラール
出演予定:B.ターフェル、A. カンペ、藤村実穂子、F.J.ゼリッグほか
■ マスネ《ウェルテル》
【3月28日(土)13:00開演】メトロポリタン歌劇場
指揮:Y.ネゼ=セガン
演出:R.エア
出演予定:P.ベチャワ、J. ディドナート、E.デュピュイ、E.モーリーほか
■ プッチーニ《トスカ》
【3月29日(日)14:00開演】メトロポリタン歌劇場
指揮:B.ド・ビリー
演出:D.マクヴィカー
出演予定:A.ネトレプコ、 N.マヴリャーノフ、G.ギャグニッゼほか
※記載の指揮・出演者等は現段階での発表のものです。事前の予告なく出演者等が変更となる場合がございます。変更が生じた場合でも旅行代金の返金はいたしかねますので、予めご了承ください。
別途手配鑑賞公演のご案内(別料金)
■ ミュージカル《オペラ座の怪人》
【3月27日(金)20:00開演】 マジェスティック劇場
※出演者は未発表
■ ロッシーニ《ラ・チェネレントラ》
【3月28日(土)19:30開演】 メトロポリタン歌劇場
指揮:G.ガフィガン
演出:C.リエヴィ
出演予定:J.カマレナ、T.エロート、M.ムラーロほか
■ マーラーチェンバー・
オーケストラ
【3月28日(土)20:00開演】 カーネギーホール
指揮&ピアノ:内田光子
モーツァルト《ピアノ協奏曲第17番ト長調》、モーツァルト《ピアノ協奏曲第22番変ホ長調》、J.ヴィトマンの作品より
■ D.ダムラウ(ソプラノ)&
A.パッパーノ(Pf)リサイタル
【3月29日(日)19:30開演】 メトロポリタン歌劇場
ロッシーニ、ビゼー、ワーグナー、R.シュトラウス、ベルクの作品より
アマデウス・クイーン号で航く ドナウ川クルーズ&中欧 珠玉の音楽紀行 11日間
2020年5月30日(土)~6月9日(火)
ベートーヴェン生誕250年で活気づくウィーンでは、楽友協会でA.ネルソンス指揮「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」のベートーヴェン・プログラム&ウィーン国立歌劇場《フィガロの結婚》またはP.ジョルダン指揮「ウィーン交響楽団」またはD.バレンボイム ピアノリサイタルのいずれか1公演を鑑賞!
■ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【6月4日(木)19:30開演】ウィーン楽友協会(大ホール)
指揮:A.ネルソンス
ベートーヴェン《交響曲 第6番 ヘ長調 「田園」》
ベートーヴェン《交響曲 第7番 イ長調》
下記3公演から1公演をお選びください。
■ モーツァルト《フィガロの結婚》
【6月5日(金)19:00開演(予定)】ウィーン国立歌劇場
指揮:S.ゲッツェル
演出:J.L.マルティノティ
出演予定:A.ハルティヒ、S.ハッセルホルン、A.キャロル、パク・ジョンミン、E.ダンジェロほか
■ D.バレンボイム ピアノリサイタル
【6月5日(金)19:30開演】ウィーン楽友協会(大ホール)
ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ 第16番 ト長調》
ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 「月光」》
ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調》
ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調》
■ ウィーン交響楽団
【6月5日(金)19:30開演】コンツェルトハウス(大ホール)
指揮:P.ジョルダン
ピアノ:I.レヴィット
ベートーヴェン《劇音楽「エグモント序曲」》
ベートーヴェン《ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 「皇帝」》
ベートーヴェン《交響曲 第3番 変ホ長調 「英雄」》
別途手配鑑賞公演のご案内(別料金)
■ ザルツブルク聖霊降臨祭《オルフェオとエウリディーチェ》(ベルリオーズ編曲版)
【5月31日(日)18:00開演】祝祭大劇場
◆指揮:G.カプアーノ
演出&振付:J.ノイマイヤー
演奏:カメラータ・ザルツブルク
ハンブルク・バレエ団
出演予定:M.クレバッサ、A. チャクマン、M.S.ポラークほか
ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート鑑賞ツアーの写真をアップしました!
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